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メインスプリングに、スプリングレートをある程度、高く設定したサブスプリングを併用し、「ストローク中にレートを変化させる」という場合にも、テンダースプリングが使用されることがあります。しかし、HYPERCOテンダースプリング は、低荷重にて線間密着することを重要視し、設計、製造されています。結果、約60kg以下の超低荷重状態を除き、スプリングレートは、一定に推移します。
HYPERCOが、テンダースプリングに求めた性能は・・・
「ストローク中にレートが変化しない」ことです。
約60kg の荷重で、HYPERCOテンダースプリング は、線間密着しますので、1G状態では、テンダースプリングは、金属製のスペーサーのように、完全なブロック形状を保ちます。また、この形状は、コーナーウエイトが 60kg 以下になるまで、形状は変わりません。
たとえば、18kg/mmのメインスプリングに、6kg/mmのテンダースプリングを使用した場合、合成バネ定数(テンダースプリングが線間密着するまでのバネレート)は、計算式から、4.5kg/mmとなります。(計算式はかなり複雑なため割愛します)
よって、0G→1G間の初期は、4.5kg/mmのスプリングレートで推移しますが、ストロークの途中、テンダースプリングが線間密着すると、メインスプリングのレートである18kg/mmへと、変化します。
※ サーキット専用車両等、スプリングの遊びを発生させることが可能な車両は、この遊びの量にて、車高を調整できますので、必ずしも ヘルパースプリング/テンダースプリングが必要ではない場合もあります)