「HYPERCO」最大のメリットは、ストローク中におけるレート変化が極めて少ないことです。
レースの世界で『リニア』と表現されるこのクォリティが、前後左右への荷重の移動を的確にドライバーへ伝えます。
そして、このレート特性を作り出すことこそ、スプリング性能の中でも、一番技術力を必要とする部分なのです。 では、実際に「HYPERCO」と他社製品を比較してみましょう。 |
||||
上記グラフのとおり、スプリングメーカーが違うと、同一表記のレートであってもストローク中は、常に同じレートとは限りません。 |
||||
|
||||
|
||||
|
||||
ストローク中のレート変化が『リニア』だと、ドライバーは、この先クルマがどのように動くのかを予想できます。たとえば、"1"ハンドルを切ると、"1"外側に荷重がかかるスプリングがあるとします。 そして、"2"なら"2"、"3"なら"3"といった具合に、ハンドルの切り角とスプリングのストロークが完全にリンクすると、ドライバーはロールすることに不安を感じないのです。感覚的に、このとき感じるロールは、実際のロール量より少なく、しっとり、しなやかに感じるハズです。 しかし、"2"切っても"1"、"3"しか切ってないのに "4"といった具合に、ハンドルの切り角とスプリングのストロークがリンクしないと、ドライバーは、ロールすることを不安に感じます。なぜなら、次に起こるべく動きが予測できず、恐怖心が先立ってしまうからです。" スプリングが『リニア』にストロークしているかどうかの確認は、ステアリングを切った瞬間や、ブレーキを踏んだ瞬間から、「断片的ではなく連続して安定した荷重の移り変わり」が感じられるかどうかでわかるはずです。 田中式チェック方法は、上りコーナーの出口で、全開でトラクションをかけている状態から、ハーフスロットルにした瞬間、リアルタイムにリアのスプリングが戻る(伸びる)ことを感じられるかどうかで見極めます。 縮み始めから最大ストロークまで、『リニア』なレート特性の「HYPERCO」。 |