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ZにはHYPERCO Garage4413

 ガレージ4413  0465-33-7700

筑波サーキット 1分3秒
重量級マシンを一発で支える

ガレージ4413の代表高村氏とハイパコの出会いは、4年前にさかのぼる。 Zのモータースポーツ熱が高まって来たことを受けて、オリジナルのサスペンションシステムの開発へと動いた時だった。
この開発で悩みの種となったのが、日常ユースの車輛であり、乗り心地とスポーツ走行を両立すると言うことだった。 1.5トンに迫るZの車重とグリップ力が向上したタイヤを前提に、特にリアのダンパーとスプリングの固定位置のズレによる レバー比の設定とばねレートの算出をせねばならないのである。 また、日常的な使用を基本とする設定は、ユーザーの好みが強く反映され、そのどれにも同じ水準で対応せねばならない。
ここで、当時定番とされていた複数のスプリングを試した。 が、スプリングの当たりが柔らかいとタイヤのゴツゴツ感は抑制できるのだが、初期のヘタリも実感してしまったと言う。 この時のスプリング設定コンセプトは「ばねばねしないばね」。 早口言葉のようだが、要は「収まりが早い」スプリングと言う事だ。
こうしたスプリングを消去法で探していった時「ハイパコにはNGが見当たらなかった」と語る。 以来、ハイパコを中心にダンパーがセットされるのだが、その選択理由を 「欲しい時に欲しいばねがある」「レートのバラツキが無い」 「ダンパーで押さえ込んでいくような感じではなく、ばね自身が収まっていくような強さを感じた」 「それでいて路面追従性を感じた」ことにあると振り返る。
いま、ノーマルベースが前提となるZチャレンジやZエキスパート・トロフィに挑むZ33前期モデルを駆り、 ハイパコが支える足まわりをフルに活かし、筑波サーキットで1分3秒を刻むパフォーマンスを発揮。 この足の証明を顧客ユーザーに自信を持って提供している。

 
ロータス最速 TiRACING

 TiRACING OUTERPLUS  043-215-5252

車高調  オリジナルダンパー+ハイパコ
バネレート  F:14.3kgf/mm
 R:17.9kgf/mm
キャンバー  F:3.5°/ R:3.5°
トー角  F:0°/ R:3.0°IN
筑波サーキット57秒66。
軽さという弱点をセットで克服

ロータスバトルの上位に常に顔を出し、ここ1年ほどで、エリーゼ/エキシージといえばTiRと呼ばれるポジションを確立したオーナーメカニックの井土。しかし、この称号を得るまでには、さらに1年ほどの足踏みもあった。
筑波サーキットにおいて、1分4秒からスタートし、パワーユニットのチューニングによって、1分ジャストまでは3年弱で実現することができたのだが、そこから足踏みをしてしまったのだ。その時点でも、ロータスのトップクラスであり、普通なら安定したポジションを守る姿勢に入るところだ。
が、井土は違った。彼がターゲットとしたのは、アイドラーズのスーパーカップを制する筑波サーキット57秒/58秒組のポルシェ軍団だったのだ。しかし、軽量であることが最大の武器となるエキシージとハイチューンのパワーユニットが、1トンを超え、アンバランスな荷重レイアウトのポルシェに跳ね返されるのだ。
ここで井土はポルシェを徹底研究。その荷重のメリットに気がついたのだった。つまり、トラクションが確保されているという事実だ。
対してエリーゼ/エキシージは軽量であるが故に、決定的なトラクション不足が起きているのではないか。この仮説に立ち、空力を見方にすることを考えた。この狙いは成功したのだが、足がついてこない。この新たな荷重を受け止め、トラクションを活かすためにハイパコを採用。合わせてハイパコを活かすためのダンパーをセット。ついに、筑波サーキットで57秒台を刻むパワー伝達と路面ホールディングを実現したのである。井土の2年以上の試行錯誤にハイパコが応えたのである。
来春はポルシェ対エリーゼの対決である。そのどの車輌もハイパコが採用されている同門対決となる。高次元になれば分かる足。高次元を求める人に分かる足。ここに、ハイパコのソリューションがあった。

 
aprレーシングチーム 金曽 裕人

 apr  046-226-8988
データロガーがダンパーに負荷をかけないハイパコの動きを証明した。

GT300にガライアと2台のカローラをエントリーさせるaprレーシングチーム。MR-S以来、勝ち続けることを求められる常勝軍団である。しかし、強豪がひしめくGT300において常勝であるためには、そのプレッシャーを跳ね返すほどの戦闘力をつくりあげ、維持し続けねばならない。そのためにはドライバーのみに闘いを委ねるのではなく、エンジニアとメカニックもまた、バックボーンでのレースを闘っているのである。その闘いの結晶がガライアとカローラとして具現化されているのだ。
具現化にあたりコンセプトとして位置づけられるのが、変化をさせないことだと言う。闘いが進むにつれて、ドライバーの体力もガソリン量もタイヤのグリップも、また、コースそのものも変化していく。その変化量を抑え、常に一定の走行感をドライバーに伝えることができるマシンであることが、ドライビングへの余裕と集中となり、常勝のための基盤となるのである。そのために、なにより足まわりに神経を注ぎ、セットの核となるスプリングにハイパコを選定したのであった。
aprとハイパコの出会いは偶然だった。当時のドライバーが自前で調達し装着したのである。もちろんベースとなるスプリングを持っていたのだが、ハイパコを装着した足の動きをデータロガーで解析すると驚きの結果が出たのである。
通常のスプリングは常に細かく動き、ゆえにダンパーに負荷をかけつづけているのだが、ハイパコ装着車の動きはゆったりとしたもので、変化量が少なかったのだ。
「これによってダンパーの仕事量を減らすことができる。同時に、この変化量の少ない分かりやすさによって、セットをより詰めていくことができる」と金曽氏が言う。
「さらに驚いたことは、バネレート表示そのもののレートが約束されていることだ。通常はこうはいかない。ひとつのバネレートに揃えるために何本ものスプリングを測り、近似値で揃えるしかないのだが、ハイパコにその必要がなかったことがありがたかった」これこそaprが求める変化の無い環境のひとつと言える。
aprはいま、厳しいレーシングシーンを闘うメカニックの技術を一般のユーザーにもフィードバックするファクトリーを開設した。ポルシェからスカイラインまで。あらゆる走りのニーズにレースメカが応えるのだ。もちろん、スプリングはハイパコのみを提供すると言う。

 
メカニック 高麗 淳一
分かりやすい足を、
分かりやすくつくりたい。

中央高速 国立府中ICの側に、GTドライバーの密山氏が代表を務めるプロガレージ、アデナウがある。ここの特徴は、プロドライバーの視点でお客様の走行シーンと希望する走行スタイルをじっくりと聞き込んだうえで想定セットを作製。さらに、密山氏のインプレッションとお客様の走行感覚を元に再度ディスカッションし、仕上げるというプロセスにある。
「同一車種でも、お客様の走り方が違います。なにより車重やタイヤが違っている場合、この車種ならこれがお薦めだと言う定説はありえません。そこで、ディスカッションのための水準値をセットした後で、それよりどうであればいいのかを探りたいと考えています」こう説明してくれたのは、チーフメカニックの高麗氏だ。さらに「我々が求めるものは安全な走行に貢献するためのセットです。安全ということは、分かりやすいということです」と続ける。なるほど「分かりやすい」とは、まさに分かりやすい表現だ。路面を分かりやすい足。ステアリングインフォメーションが分かりやすい足。そして、セットアップが分かりやすいこと。これによって確実にセットオーダーに応えることができるとともに、ユーザーにとってもドライビングへの信頼感が増し、ひいては、愛車との会話を楽しむことができるというわけだ。その分かりやすいセットのために、アデナウはハイパコをお薦めするという。
「そもそも、リニア&マイルドであるとともに、ステアリングインフォメーション分かりやすいという性格をハイパコ自身が持っているので、セットする我々には助かります」しかも「分かりやすい足は、お客様満足度にも繋がる」のだという言葉に、お客様の笑顔こそが最大の成果となるプロガレージのスプリング選択の考え方が見えてくるようだ。
ちなみにセットアップ時の方法の一部を伺うと「クルマ、車重、タイヤを見て、スプリングレートを設定し、それに合ったダンパーを組み合わせるのですが、ハイパコに対応するダンパーは初期をマイルドにしている」という。ここにもひとつ、ハイパコで組むソリューションがあった。

 
部長 澤村 卓。
取付車種  Skyline 2000 GTR
車高調  オーリンズ+ハイパコ
フロントバネレート  10.0kgf/mm
リアバネレート  8.0kgf/mm
キャンバー&トー角  純正状態
ヒストリックカーだからこそ
安心して走らせたい

1972型スカイライン2000GTR。スカイライン神話を創り上げたこの一台は、澤村氏にとって神話などではなく、もっとリアルな一台として迫っていた。
彼が小学生だった頃、お父上の愛車がスカイライン2000GTだった。その助手席に乗った時、必ず語られたことがGTRのことだったのだという。その熱い言葉に引きつけられ、お父上が亡くなられた中学生の頃以来、GTRに関する雑誌記事や写真を切り抜いてストックしていたのだった。
さらに不思議なことは続くもので、10年ほど前に上司となった方のお父上がスカイライン2000GTのデザイナーだったことが分かったのだ。こうなると買うしかない。と、当時のお父上の年齢になったことを契機に決断。まず賃貸の露天駐車場を確保し、奥様の怒りをサクッと受け流してファミリーカーを移動。ついに念願のGTRを自宅ガレージに納めたのである。2005年のことだった。
そこに前述の上司のお父上まで見に来られたのだとか。当初は宝もののように磨き大切に保管するつもりであり、購入したことで一件落着かと思ったら「やっぱり思いっきり走らせたい」という想いが膨らんできたのだった。
「ところがパーツはないし、あったとしても高額過ぎて手が出せない。また仮に手に入ったとしてもオーバーホールをしなくてはならない」などの問題に直面したのである。「自動車なのだから走らせたい。そのエキゾーストノートをオヤジにもとどくように響かせたい。しかしパーツへの不安を抱えたままでは走りを遠慮してしまう。GTRだって開放されたいのだと思った。
そこで、ノーマルレストア趣味の方からは叱られるかもしれないが、ブレーキと足まわりには最新のシステムを組むことにした」のだという。安心できる減速のためにブレーキキャリパーにはブレンボを装着。同様に安心できる走行とコーナリングを確保するために、足まわりにオーリンズとハイパコの組み合せを選択したのである。「ちゃんと走らせるためには安心できることが第一。
たとえヒストリックカーであっても、いやヒストリックカーだからこそ、貴重なボディに負荷をかけないためにも足まわりはリニアな動きのものを選びたい」。澤村氏のこの方法に当初は批判もあったという。が、その走る姿を見せつけることで、それらも聞かれなくなった。ここに旧車レストアの方向が、またひとつ生まれたのだと思える。


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