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LAP.8 適正なスプリングレートD (クイズ ボディー補強)

今回は、ボディー補強とスプリングレートの関係についての問題です。

では、問題です。

ある程度、スプリングレートのバランスが取れているクルマがあったとしましょう。
(全体的なロール量、前後のバランスが取れているという意味です)
このクルマに、タワーバー、メンバーブレースを取付け、ボディー補強をしました。

交換前のバランスと同じようにするには、交換後のスプリングレートは、今より硬くなりますか? それともやわらかくなりますか?


もちろん、タイヤはそのままです。




<正解はコチラ>













































































答えは、やわらかくなります。

以前のコラム(LAP 4.)で書いたように、クルマのロール剛性を決めているものは、以下の4点です。


  ・スプリングレート
  ・タイヤのたわみ量
  ・スタビライザー
  ・ボディー剛性

よって、何かが硬くなれば、何かがやわらかくならないと、変更前と同じバランスにはなりませんので、この場合、スプリングレートはやわらかくなります。

反対に、ボディー剛性が弱くなれば、スプリングレートは硬くなります。


レーシングカーを例に話をすると、新車を投入したシリーズ第一戦と、最終戦ではスプリングレートは変わります。そうです、厳しい状況で使用されるレーシングカーでは、レースを重ねるごとに、ボディー剛性が落ちていくからです。


当然、シリーズ第一戦、第二戦、第三戦・・・・・と進むにつれて、スプリングレートは硬くなっていきます。

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