さてさて、今回は、雨の日にスプリングレートはどう変更するべきか?
についてお話します。
よく、サーキットでは、突然の雨によりメカニックさんが、バタバタとスプリング交換をしてますよね?
そこで今回は、雨の日のスプリングレートについての問題です。
●問題●
ドライコンディションの時と、ウエットコンディションでは、どちらのスプリングレートが硬くなりますか?
<正解はコチラ>
今回の問題は、ちょ〜簡単ですよね。
ウエットコンディションでは、コーナリングも、ブレーキングも、タイヤはあまりグリップしてくれないですよね?
ということは、以前お話しした、〈Lap7 グリップの良いタイヤ〉の反対となりますので、答えは、「ドライコンディションの方がスプリングレートは硬くなる」が正解です。
荷重の移動量が少なくなるのですから、クルマを支える力も、さほど必要ないということですね。
でも、最近のGTカーは、多少の雨ではスプリングレートを、ドライの状態から変更しません。なぜなら、スプリングレートを柔らかくして、走行中のマシンの車高が変化すると、ボディーの下で発生しているダウンフォースが減少することを嫌うからなのです。
それほどまで、タイヤのグリップを空力に頼っているということですね。